☆春の埼玉“見沼たんぼ”でツーリング

2010年4月17日(土)早朝、、今年は遅めに開花し、長く花を愛でれた桜も葉桜に変わる頃、ビックリ!!
(↓ナレッジ&ワークス/浦和オフィスより望む“冬景色”4月17日朝↓1週間前の浦和オフィス近所の

異常気象の賜物なのでしょうが、関東圏でこんなに遅く雪が積もるのも珍しい(!?)淡いピンクに白い雪が薄っすら混じり、何とも言えぬ“風情”さえかもし出していました。
そんな4月の末、浦和オフィスからは目と鼻の先に広がる、見沼のたんぼへオフロードバイクに跨り、「田舎の春」を満喫しに出掛けました。
(↓見沼代用水と早稲が広がる昔ながらの田園風景、芝川や加田屋川から水を引きます)

見沼たんぼは、東京都心から20〜30km圏内に位置しており、約1260haという広大な面積を持つ、大規模緑地空間です。
川口市から、さいたま市、上尾や春日部まで広がる、田んぼ・畑、雑木林や植木畑、河川や代用水、通船堀、湿地や池が広がり、あまり知られてはいませんが、古代の“古東京湾”の跡と言われています。6,000年前に海が後退し、現在の東京湾に近づいた頃、入江が“やま”として残り、海底が湿地帯として残ったのが、見沼田んぼの歴史の始まりです。
(ちなみに、筆者は大学時代は考古学を専攻しており、かつては旧浦和市の3分の2が海の底にあり、見沼周辺の入江には縄文時代前期の貝塚が数多く発見されている事を学びました)

その後、江戸時代頃に大きく発展し独自の文化や伝説もあるそうです。筆者はリクルート社に勤務していた頃から、社用車で見沼たんぼで昼食を摂ったり(→うそ!サボっていた)今でも、四季の変わり目を見沼で感じる事を楽しみにしています。 *上の写真奥には、見沼の特徴の一つ“斜面林”が見えます

(↓つつじ畑で休憩、春らしい景色があちらこちらで広がります)


さて、そんな見沼のもう一つの名所が、江戸時代に見沼代用水周辺の村と江戸市中との水運のために開削された、閘門式運河です。見沼を流れる自然河川・芝川は、2本ある見沼代用水に比べ3m低い位置を流れており、江戸市中へ農作物や野田で作られた醤油等を船を使って運ぶには、見沼代用水と芝川の間の急な水位差を登り下りする事が出来ません・・・
そこで途中に2カ所ずつの関(閘門)を設けて、水位を調節しながら船を上下させるこの仕組みにより、芝川と見沼代用水との水位差を克服することが出来ました。
(↓見沼代用水と周辺の竹林)

(↓国の史跡に指定された、見沼通船掘りと閘門

(↓通船掘り近くの鈴木家は、幕府から通船権を与えられたひとつ  ↓芝川は昔は悪河川!今はのどかな野川…この地には、と竜に仕えるお姫様のちょっと怖い伝説があります)

その後、浦和くらしの博物館に寄り「さいたまの小春」を楽しんで帰路に着きました。
見沼はハイキングで歩いても、自転車やミニバイクで走っても1日中満喫出来ます! さいたまの隠れた歴史ある名所であり、「川越」とは違った、趣きある“里”です。 是非一度、お越しを★★★
(↓くらし博物館は、武蔵野国の農家や、中山道の旧い商家を移築した公園です)


@帰りにJR浦和駅西口の“かめ福”で五目わんたん麺(醤油味)を食べました いつもながら静かな店内には、クラッシク(たまにオールドポップス)が流れ、“昭和のラーメン店”の風情たっぷり、、、店内に常備されているサザエさんの漫画(単行本)は、一度も最後まで読み終えた事はないけどスープは最後まで飲み終えても、不思議と胃がもたれない優しい味です。
ただし、さすがに五目わんたん麺で980円は、ちと高いかなぁ・・・