☆外国人社員が、皆んな帰国しちゃった。。。震災の思わぬ影響

東日本大震災で、実施が延期となっていた“大手オンラインゲーム企業”の中国新卒採用が大連で実施されました。

関東地方以北で大きな被害を出してしまった東日本大震災は、数日後に思わぬ事態を全国で招きました。
日本に留学中の外国人留学生、日本で働く外国人社員・経営幹部の母国への脱出&帰国と言う事態です。
☆3月14日(月)早朝、いつものように最寄駅(JR蘇我駅)へ向うタクシーを無線で呼ぶが、全く配車が出来ない状況...テレビのニュースでは、首都圏の鉄道が休止を決めているような様子・・急いでバスに乗り、JR千葉駅へ向うも、大網街道が大渋滞で全く動かず、、娘からの電話で首都圏では福島原発の事故により電気の供給が安定しない為、鉄道はすべて運行を見合わせた事を知る。しょうがないので、途中下車をし
「今日は仕事を休もう!」と決意し、春らしい暖かな陽射しを浴びながら自宅へブラブラ戻る。。 
↓(自宅の近所の仁戸名市民の森の庚塚古墳が散歩道)

自宅に着く頃、携帯電話が鳴り始め、お客様や会社から
『4月に入社が決まっていた、外国人社員から内定辞退の連絡が入っているが、、、』『中国の大学生から、入社時期を延期して欲しいとのメールが届いたが・・・』
『去年の10月に入社した、外国人社員達が退職を申し入れて来ているが......』 『中国人技術者達が、大使館から帰国命令が出たと言って来ているが、どう対応すれば良いのか・・・』
『海外での採用活動を、一旦延期する事が決まったのだけれど。。。』等々 ◆◆◆… … ◇◇◇
こ・これは、自宅で休日を決め込むどころの騒ぎではない!
 火急な対応が急務!!!
ツーリング用のバイクに跨り、東関道〜湾岸道路を一路、東京のオフィスを目指す。。(湾岸浦安の出口は大渋滞.....新木場から先の首都高速道路に入れず、苦労して新橋・オフィス着)

インド人エンジニアが全員帰国してしまった、大手ポータルサイト運営会社
欧米出身の社員達から、大量の休暇願いが出された金融機関
帰国命令により、新潟空港・成田空港へ向う、中国人技術者達を乗せたチャーターバス
母国の親が急病・・・との理由で帰国を急ぐ、留学生・日本語学校の就学生達
早朝からごった返す、東京入国管理局、、、東京駅から西へ向う新幹線ホームは、人・人・人、、、
高騰し、通常の3倍の値段で取引される、出国用航空チケット(←日本への入国便は、ガラガラ....)
両親からの厳命で、日本への就職を辞退する中国の大学生達...

その後、大変な状況が続きました(震災後半年経った今も、その影響は続いています)。自然災害に見舞われる事が多い、日本(=日本人)は比較的冷静にこの事態を見つめ、対応していますが、日本での生活が短く且つ、取り立てて「国」に対するロイヤリティも無い外国人達を中心に、日本からの大脱出が始まりました。 また、ここでも正しいな情報が交換されていない事から、必要以上に地震津波・火災、そして福島原発の事故がデフォルメされたり、誤って流され多くの風評被害が混乱に拍車をかけました・・・

そんな中、3月に一旦延期を決めた、大手オンラインゲーム社(K社)の初の「中国での新卒採用」が実施され、期待と不安を持ちながら大連へ向いました。

結果は、多くの学生が延期されていた、K社の新卒採用説明・選考会の再開を待ち望んでおり、同時期に大連市主催の中国大手企業の合同会社説明会とバッティングする中、沢山の学生達が書類選考を経てやって来ました。

(↑ 説明・選考会に臨む、大連理工大学・大連交通大学・大連海事大学・大連外国語学院の学生達)

(↓ Web開発のエンジニアの採用は勿論の事、バックオフィスの採用選考も実施されました)

『日本が震災で困っているからこそ、自分達の力でゲームの開発を通じて、日本人に“楽しみ”を提供して行きたい』
『子供の頃から、日本のアニメやゲームで育ち、日本への憧れは今日も変わらない』
『両親は原発の影響を心配しているけど、既に日本で暮らす友達から、“大丈夫だから、安心して来日して!”と言われている』

国内での混乱を見て来ただけに、本当に嬉しい声を聞かせてくれました(謝々!

閑話休題 春の大連労働公園の休日◆

(↑ 大連は春と秋が、1番! 花が咲き乱れ、日本と露西亜の異国情緒感じる美しい街です)

(↑ 労働公園では、池の水を筆に浸し“唐詩”を書く人の姿も。。)

(↑ こちらは、トランプ博打を楽しむ、老人们 トランプや屋外麻雀が盛んです)



(↑ 中国の広場・公園の名物 “結婚相手募集!”の求人情報!?です  本人が貼りに来ている訳ではありません! 子供の結婚相手を心配する、両親や兄弟が、“オープン募集エリア”に集まり、情報交換をしています 学歴・勤務先・預貯金や不動産の有無、そして性格よりも“背の高さ”が必要最低情報として掲示されているのが、面白いですね