★創立100周年を迎えた、中央工学校を訪問しました

 中日教育交流推進センターが現在強化しているのは、日本の専門・各種学校と中国の教育機関(主に大専)との提携★★★ 年が明けてから主要都市(東京・名古屋・大阪)の専門学校へ現状の問題(課題)と今後の方向性を伺いにお邪魔しております。

すべての教育機関に共通する、18歳人口減による学生数確保の問題(→定員割れ)
大学全入時代を迎え、大学の専門学校化が進んでいる(→大学の“資格教育”進出)
学校教育法1条学校に含まれない、中途半端なポジション(→国からの補助金も出ない)

等、結果的には存在そのものに影響する「四面楚歌」の中で、一部の専門学校では“学校改革(生徒や教師の意識改革を含む)”“新たな専門分野での差別化”そして元々の看板でもあった“企業の求める技能教育(即戦力と成り得るカリキュラム→就職)”に着手されているようです。
 中日教育交流推進センターが出来る事は、
1)中国の学生達に日本の専門学校への理解を深めさせ「留学」という形で招聘する
2)中国の教育機関(主に大専)との提携、学位認定→→進学・就職スキーム作り
3)中国教育部の方針である、「技能者の育成」(ex.車社会の到来で、整備士の絶対数不足)を日本の専門学校で実現
だと考えていますが、日本へ招聘するに際し
日本語検定2級レベル習得が必
そもそも、中国大陸の大専(≒日本の専門学校)のステータスが低く、“留学”と言うリスクを負ってまで“専門学校”へ留学する意味を見出せない
のが現状です。
日本語教育は、現地で日本語教育を施す事も手では有りますが、やはり日本国内の日本語学校との連携は外せないスキームだと思いますし、“就職に弱い中国の大専”のイメージがそのまま、日本の専門学校のイメージに投影され、下手な大学を卒業するよりも、遥かに就職にも有利な日本の専門学校のステータスを正確に理解させる必要があります(特に中国では、親御さん対策は大事!)


さて、そんな中お邪魔した“↑中央工学校”は創立100周年(既卒生:10万2,000名)を迎えた専門学校の老舗、特に建築・土木・測量分野と、大正時代に逸早く女性の特性と社会進出をバックアップする為に、開いた「女子製図課」は特筆すべきカリキュラムです。また工業立国を目指す当時の国策の本、田中角栄氏が同校を卒業した一級建築士である事は良く知られています(田中角栄氏はその後、同校の校長にも就任)。
(↓生徒の作品のロボットと、劇場の緞帳)

今日は代表の堀口一秀/中央工学校校長先生、留学生室室長/陳 韻斐老師、そして今春新設予定の附属日本語学校の丸山健一校長先生と、中国側の大専とのタイアップ、そして日本語学校の生徒募集(→新設の日本語学校の運営は、本当に大変です、、国のバックアップが有ってしかるべき!と思います…)に関して意見交換し、その後学内を見学させて頂きました。
(JR王子駅から広がる、王子・赤羽台地の傾斜を使った校舎が23棟、規模の大きな学生寮×2、保養所も!)

(↑図書館、学生食堂      ↓便利店、メインエントランス)

お会いする方が皆な自校を愛し、何とか特徴あるカリキュラムと専門学校本来の職業教育→高い就職率で大学に伍して行こうする姿に、非常に感心させられました。 我々は何とか、日本語学校の立上げと留学生招聘でお役に立ちたいと強く思いました。
(↓陳老師と1号館校舎で記念撮影★★★ ↓王子を後にして、新百合ヶ丘の“日本映画学校”も訪問致しました 今村昌平監督が創業したこの学校のレポートは、また後日…!)