☆それぞれの春が・・ナレッジ&ワークスの4期末に思う事、、

明日は、3月31日・・・多くの企業の年度末であり、人事異動で職場が変わる人、新たな新天地(独立・転職)に巣立つ人、学生生活に別れを告げる人、長い仕事人生にピリオドを打つ人、、、、別れと新たな出会い・・・・悲喜こもごもの年度末、3月です。今年度はどんな企業も、桜を謳歌出来たのはほんの春先だけでした・・・梅雨に入ると同時に景気は土砂降り、、、外部環境の変化に、これ程影響を受けた年も珍しいように思いますが、それにしても

金融とネットワークを通じて、世界が狭くなった事を実感!
自動車と住宅が、日本の雇用の底辺を支えていた事の実感!!
そんな中で、日本の相対的地位の低下を実感。。。

した、1年でした。
そして、弊社へ訪れた方々にもそれぞれの春が、、、
半年間のブログでご紹介しきれなかった方々の出会いと別れを、ほんの一部ご紹介させて頂きます。。。

泣いて馬謖を切る!人材紹介部門の撤退を意志決定した、重野くん!
某教育ソリューション企業を経営する重野社長は、筆者のリクルート時代の元メンバー(九州大学出身→リクルートコスモス入社→リクルートHRD事業マネージャー→仲間と独立)、企業内の教育プログラムの企画立案と研修の実施をビジネスとしています。顧客のほとんどが、“人事部署の責任者”や“経営者”でも有り、顧客からの強い要望から「人事要員を始めとする管理部門スタッフ採用専門の人材紹介事業」を3年余前にスタート。順調に紹介実績を上げ、顧客評価も高く一時は6人のコンサルタントを抱え、順風満帆でしたが、サブプライム問題(金融危機)以降、人材採用マーケットは一転、、、人事部はもとより、管理部門全体のリストラクチャリングに着手しなければならない顧客も増え、好調だった人材紹介部門も一転!・・・その影響を被り、ついに意志決定の瞬間!
慎重に採用し、大切に育てて来たコンサルタント一人一人の納得と、行き先を見届けてから事業は撤退。。。
 しかしながら、景気の先行きと顧客動向を察知し、かなり早期に手を打てた為 全員が次の“出会い(=転職等)”にも恵まれ、逸早い意志決定に感謝しています。。
(↓事業承継と言うタイミングも重なり、本当に辛く大変な毎日を送っていました・・・筆者とは、時々赤羽や川口で一杯呑ります  *下は赤羽の“ホルモン焼き御殿” 七輪でモウモウと煙を上げながら焼酎とモツを喰らいます)


その後、事業領域のセグメントと筋肉体質になった組織が、この厳しい環境下でも増収・増益。キリギリス型の筆者の経営と違って、手堅く“内部留保”を大切にしながら、無借金経営で期末を迎えています。

まさか!の内定取消し、、(晩秋からの再就職活動に・・・)が、 “災い転じて福と成す
(↓今月、久し振りに弊社へ遊びに寄った、郭小姐  一緒に大好きなお寿司・おでんで、卒業祝いをしました)

 中国からの留学生、郭小姐は筑波大学大学院2年生システム情報工学専攻。弊社へ就職の相談に来られたのは、梅雨明けの暑い夕方でした。アルバイト先の不動産会社を早退し、浮かない顔での開口一番は、
『春先に内定を貰っていたマンションデベロッパーM社から、急に内定取消しの連絡が入った・・・』との事、、
M社はデザイナーズマンションの企画・販売を逸早く手掛けた優良中堅企業であり、弊社でも中途採用ではお取引を頂いています。早々に知り合いの管理部門責任者氏に電話を入れてみますが、梨の礫・・・・
M社の経営上の事情から、2009年4月に入社予定者には、内定取消しをお願いしているとの事、、、

 問答を繰り返していてもしょうがないので、気持を切り替え再度就職活動を再開。
この時期、ほとんどの企業が2009年4月採用活動は終了してしまっているか、見直しを考えているタイミングでもあり、このままでは新年(2009年)を迎え、時間切れになってしまう可能性(危険性)も!
結局、専攻分野である“システム情報工学”を活かせる、ITコンサル、Sier、ネットワーク系企業にターゲットを絞り(再度業界研究をしている、猶予はありません)、「履歴書」に加え、詳細な「志望動機書」と弊社からの「推薦状」「就職活動経緯書」を添え、人事部長以上の役職者宛にダイレクトにアプライを敢行!
ありがたい事に、その内の1社某大手外資系ネットワーク企業より2009年4月採用予定者の最後の一枠に推薦して頂き、郭小姐のコミュニケーションスキル(←中国の語学教育の名門:東北育才中高校出身です)を評価して頂いた役員氏より、新卒留学生初のソリューション営業職としてのオファー(内定)まで頂きました。
 時は晩秋(←ギリギリセーフの時期!)、このタイミングを逃して春先に失意のもとに母国へ帰国する留学生を、毎年何人見て来た事でしょうか・・・、、、 筆者としても仕事を離れ、嬉しい出来事でした。

 そして、年も押迫った師走、、、内定の取消しを宣告されたマンションデベM社の民事再生手続きの報が飛び込んで来ました、、、・・・もし、この時期からの再度の就職活動だったら、どんな結果が待ち受けていたでしょう・・・
 “災い転じて、福とする” 郭小姐に取っても初めての良い“社会経験”では無かったのではないでしょうか・・・そして、郭小姐はK社の入社式を明後日、迎えます。

創業時より、お世話になりました・・・大手コンビニエンスストアチェーンS社の人事部長、吉田さん(↓右)名古屋へ帰任
(↑今日は、弊社のご登録者 中国ハルビン出身の廬女士/日本名:安藤波美さん と赤酢の握りで有名な、京橋の神楽寿司で会食)
吉田さんは大変思慮深いビジネスマン(←ビジネスマンと言うよりは、学究肌であり学者タイプの人事マンです)。
自社の採用〜代謝に留まらず、サービス業界全体の人と組織のあり方から、アジア発世界の人財交流まで広く想い描き、理想を追求する方です。ナレッジ&ワークスの事業使命“国籍や民族、年齢や男女差に影響されない世の中を、人財の交流によって実現する”に大変共感して頂き、お付き合いが始まりました(特に“アジアリンク”と言うコンセプトに共鳴して頂いております)。
 自社のFC店で、多くの留学生(特に中国出身者)が働く事に触発され、留学行政や入管行政にまで掘下げた勉強をされ、自社のFCジー向けのサービスの一環として、「留学生の採用と活用」「FC本部としての留学生管理体制の構築」を起案! FCオーナーさん向けの留学生の採用から育成、定着、在留資格への理解を本部からの提供価値として確立させようと、努力されました。弊社経由でも逸早く、本部の人事スタッフ候補として中国出身の留学生を採用して頂き、店舗での実習・勤務を経て晴れて昨年の12月から、本部人事スタッフへ着任させています。
 今回、ご自身の研究テーマと組織ニーズが合致し“メンタルヘルス”を含めた「心と体の健康」を予防する“総合安全衛生室”を同社に提案。正式な組織としてこの春に発足、S社発祥の地「名古屋」で初代室長として着任されました。  ご一緒に中国大陸巡りは出来ませんでしたが、これからも“アジアリンク”を語り合って行きましょう!
・・・・ところで、安藤さんは大手IT系企業の教育・研修、トレーナーとしてのキャリアをお持ちです ハルビン大学出身の留学生、日本で14年の生活キャリアをお持ちです 転職活動中なので宜しくお願いしま〜す

熱望していた新しい仲間を迎える、㈱博展/代表取締役/田口さんの春
3月17日(火)、リクルート時代にお世話になった先輩十傑のナンバー1!株式会社/博展の代表取締役を務める、田口さんと弊社のご登録者、大手外資系(消費材メーカー・卸)企業で東日本営業統括シニアマネージャーを務める、I氏と懇親会。
(↓右/博展の田口さん、左/I氏  *博展社は、ヘラクレス上場会社! 田口さんの経営力とメンバーへの思いやりから、業界初の上場を昨年 成し遂げました)

http://www.hakuten.co.jp/ (株式会社 博展/ホームページ)

田口さんは東京の下町、堀切菖蒲園の小さな展示会向け木工所に生まれ、都立両国高校(←野球部キャッチャー)、早稲田大学を経て、リクルートへ入社。筆者がリクルート入社時の最初の先輩であり、チーフ(≒一般企業の課長代理)でありました。

大変で嫌な仕事は、全員で取り組む事
リーダーは常に率先垂範
量×量は、質をも凌駕する
目標と志は高く、情けは深く

等々・・・今に続く、筆者のマネジメントスタンスの“基本”を体で教えてくれたのは、田口さんです。
「気合があれば、何でも出来る!」と言う、コテコテの精神論型の営業リーダーでしたが、「気合」を具体的に営業戦略や行動レベルに落とし込む事の緻密さを併せ持ち、また実行準備(営業資料作り、ロールプレイング、模擬プレ等)にも余念無く、チーム全体を“常勝組織”“活性化された組織”に常に仕立上げる、卓越したリーダーシップを持っていました。
(ちなみに、仕事では非常に厳しい営業リーダーでしたが、就業後は全くの無礼講!毎晩新宿の街を飲み歩き、また休日も自宅に呼んで頂いたり、郊外へキャンプやバーベキュー、温泉やゴルフに出掛けたりと、ほとんどチーム全員が、田口家に住込みで働く営業社員のような毎日でした。。
(↓今日は、漫画/築地魚河岸三代目の原作から、誕生した“魚河岸料理 千秋”でコース料理を・・・ちょっと金目鯛の煮付けの“あたり”が強く、全体的に濃い口の店でした、、、)

 リクルートを惜しまれつつ退職後、父上の木工所を継ぎ 木工職人(大工)数名の家業を、積極的な仕掛け営業と新卒者の採用(←勿論、そんな規模と体裁の家業だったので、専門学校卒からスタートした新卒採用には、本当に苦労されていました・・・)で見る見るうちに業態転換をはかり、展示会向けの木工製作、施工会社から「顧客接点をデザインするクリエイティブカンパニー(!?)」に変貌を遂げる事が出来ました。
 そして、遂に念願叶いヘラクレス上場へ・・・、業界のステータス向上と自社の社員の士気を鼓舞する為の上場です

ちなみに、40歳を前に転職を考えていたI氏と田口さんは意気投合! 営業を知る者通しの共通項でしょうか、顧客へのスタンスはもと寄り、特に営業社員の育成やマネジメントに関して、お互いに共感出来る部分と互いに無いものを持ち合せている事に、気持が重なったように感じました。また、博展社の社内の雰囲気(←非常に明るく、且つ礼儀正しい☆  社外の人には一人一人が笑顔で挨拶を慣行します)や、田口さんの夢に魅かれた様子でした。

 懸念であった営業のシステム化、営業社員の育成に力を注ぎたかった博展社のニーズと、I氏のキャリアやスキルはベストマッチし、新しい春を一緒に迎える事が決まりました☆☆☆☆☆
(↓春を迎える!? 田口さん  千秋の店内にも桜の花が・・・)

・・・そして私も、ナレッジ&ワークスも5期目の春を迎えます(来期も宜しくお願い致します)