★東京工業大学中国留学学友会でセミナー開催

昨日はナレッジ&ワークスと提携関係にある、東京工業大学中国留学人員友好聯誼会とタイアップし、東京工業大学に在学中の中国出身留学生向けに、“日本での就職活動と求める人物像”に関して、セミナーを実施致しました。

*弊社では毎年、東京工業大学の留学生に対して就職指導と日本企業・外資系企業への職業斡旋を実施、学部生及び修士課程修了者を中心に10数名の就職(新卒紹介)をお手伝いしております

ここ数年留学生達の就職状況は大幅に改善されて来たとは言え、母国と違う“日本の就職事情”を知らない留学達が『気が付いたら、就職活動時期が終了していた…!』
『入社内定が出た企業への在留資格変更許可(≒留学ビザから、労働ビザへの変更)が下りない・・・』
『大学卒業後も就職活動を続行して来たが、特別に変更許可を得た“短期滞在”期間も終了し帰国せざる得ない、』
と言ったSOS!の声が毎年、年明け頃から急増します。

この要因は、そもそも日本での就職活動が、学部生は3年生の夏季休暇前からスタートする事(修士生では、進学後の最初の夏季休暇に当る!留学生から見ると異常に早い!!)や、留学生枠<日本人学生と同様・同等に選考体制に対する不理解や、そもそも日本人学生に比較し「勉学」「研究」への取組みに熱心(→本来の“学生の本分”を履行しているだけなのですが、、)な事が根底に上げられ、就職活動自体のスタートが遅れてしまっている状況です。また、驚くほど「在留資格の変更(≒ビザの種類変更)」に関する知識に乏しく、企業の内定を貰ってホッ!とひと安心して卒業まで学業に専念した結果、入社日前になって内定が出た企業での業務と、大学・大学院で学んで来た“学業・専攻内容”に関連性が認められず、入管より在留資格変更許可が下りなかった!!  と言ったケースは山ほど存在します(特に、文科系出身者は要注意!です)。

そんなこんなで、昨日は「日本での就職活動上の留意点」?「外個人労働者のビザに関して」「日本企業が求める人財と人材」に関して、前半は私が講演し、後半はリクルート社の人材総合サービス新都心営業部責任者在席時のメンバー/西尾 太君/現:株式会社 フル・オフ・タイム代表取締役/にお願いして、“人事から見たビジネスパーソンとキャリア採用”に関して講演をして貰いました。

(↓参加した東京工業大学・大学院の中国留学生達 非常に熱心に傾聴! 質問も時間が足り無いくらい寄せられました)

(↓フル・オフ・タイムの西尾さんの講演は、幾つかの企業で人事採用責任者であった経験を活かし“現場の声”が届けられ、コア人財の定義には感嘆の声も上がりました)

特に、『そもそも、何で働くんだっけ!?・・・?』と言う問いには各人各様の考えがあり、“どこを向いて仕事をするのか!?”“対価とは、誰がもたらせてくれるのか!?”等の問いと共に、全員が考えさせられる内容でした。
また、弊社からは年間60人近い留学生達との面談を通じて感じる事や、昨今の日本企業内定取消し問題と米国での就職事情(サブプライム後の外国人雇用問題)の話しを事例を持って提供し、予定した2時間半を大幅に越えてセミナーは終了しました。
(↓応答形式の講演で、理解も深まりました 西尾氏は早稲田大学卒業後、いすゞ自動車の人事、リクルート社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ/TUTAYAの人事部長、クリーク・アンド・リバー社人事・総務部長を経験後、今年の春に独立を果たしました)