★堤姓の発祥地/西伊豆戸田へ帰省して来ました

★☆★☆★残暑お見舞い申し上げます、

私の出身地は東京・・・・(“三丁目の夕日”の舞台そっくりだった、昔の麻布十番です)。
けれど、確実に今の自分に影響を与えている土地は、父の郷里=西伊豆戸田村(現:静岡県沼津市戸田)です。

空と海の、白い雲、山のと夕凪の橙色・・・
初めて色彩を記憶に留めてくれたのも、海や山に住む“生きもの”に命がある事を教えてくれたのも、ここで暮らした時間が、決定づけてくれました。

そんな郷里に今年も帰省し、先祖のお墓参りやお盆休暇を過ごして来ました(年2〜3回は帰省します)。

東名高速道路の沼津インターを下り、市内を抜けて御用邸まで走ると、いつの間にか景色は内湾の漁村の風景に、、、県道を海岸線に沿って丁寧になぞります。 私が小さい頃の“戸田(←へだ)”はある意味“陸の孤島”。
内浦から大瀬崎を抜け、井田の村落を眼下に見ながら入る“獣道”は、舗装もされず勿論ガードレールの無い“恐怖の道”・・・片側は駿河湾の絶壁が続き(現:県道20号線)最近までは大型車の通行は不可能な難所でした。
また、修善寺から達磨山・戸田峠を越えて来る山道は、これも舗装は所々・・・大雨が降れば、通行止めで1日2便のバスも不通、、狩野川台風(←古い!)の時には、山道が川と化し、村内を流れる大川は決壊しました。

よって、だいたいの交通手段は船便。

沼津の港湾から、1時間強で戸田の中央桟橋を結ぶ船が、皆なの足でした。

(↓県道20号線から、井田の村落を望む景色/ 小さな美しい漁村です)

井田の古墳群を崖下に見つけ、数分走ると「戸田港」が一望に眺められる展望台に到着!
ここから見る、戸田は本当に優しく美しくいつまで見ていても飽きないスポットです。

(↓西伊豆のハナウマ・ベイ!?と、不肖私が名付けた戸田の内海と御浜岬です)

(↓本当のオアフ島/ハナウマ・ベイ)
(↓Mrs.Leeは、シンガポール出身の中国人“ハナウマ・ベイより戸田が、大好了!”と語る)

(ハナウマ・ベイそっくり?の↓戸田の内海と外海)


(↓戸田の海は本当にきれいです!魚の泳ぐ姿も熱帯魚から、大タイやヒラメまで!一緒に潜って泳げます)

 菩提寺に挨拶を済ませ、先祖のお墓参り・・・・墓石の上に沢山の揚羽蝶が、迎えてくれました。
実は、戸田には“堤姓”が数多く生活しています。滋賀県近江も堤姓が多いのですが、西伊豆の“堤”もかつては石橋山の頼朝の挙兵に立ち上がったとか、眠ったふりをしていたとか・・・・・
歴史は定かではありません。。。

(↓父の生家付近を望む 当時は藁葺きの大きな田舎家でしたが、今はごく普通の家屋です 叔父は村で一番早く鉄筋建ての2階屋をこしらえ、悦に浸っておりました ちなみに裏山もみな、家作です)

小さい頃、夏の夜は扉を全部外して蚊帳を吊りその中で寝るわけですが、見たこともない虫や蝶が蚊帳の外に飛んで来て、昆虫に包まれて寝ているようでした(ちなみに父は、野ねずみに頭をかじられた事もあったそうです)。
ただし、晩秋は山から“猪”が里へ下りてくるので、戸締りはしっかりします。

 お昼は、漁協近くの地魚専門店で・・・・・・白いご飯も進みます。

そもそも、遠洋漁業基地と近海漁業従事者が混在する漁港であり、駿河湾を南下し黒潮踊る伊豆七島の先まで、魚を追う遠洋船(ビンチョウマグロ/通称:トンボマグロやカジキマグロや鰹、)から、戸田港や戸田沖で操業する近海漁(名物:高足がに/ぼたん海老、手長海老、白いか、キンメ鯛、イサキ、タカベ、鯵、等)そして、駿河湾の深く暗い海底から上って来る“深海魚”まで、かなり魚種は豊富です。
勿論、外海では貝類(アワビ、トコブシ、サザエ)や“天草”も豊富!
子供の頃、ビンチョウマグロは「猫跨ぎ(←猫も跨いで、見向きもしない!)」と呼んで、シーチキンの工場に卸すだけだったように記憶しています。

(↓キンメに見えますが、大きな赤ムツの煮魚です)

(↓近年の新名物!メヒカリ/通称:メボッチ この深海魚、冷凍物は各段に味が落ちます…必ずとれたての生をフライで!)

(↓お決まりの名物! 高足カニの子供★★★ 駿河湾の海底や大陸棚に生息する、ヤドカリの一種です 近年テレビ番組で取上げられる事が増え、乱獲気味・・・)

夕方からは、雷雲が広がり一気に大粒の雨が。。。。。。
戸田ではよくある夏の天気です。
明日は、南伊豆にツーリング! 大沢の出湯に、のんびりつかる予定です。
 ちなみに、親戚の一人は『一山越えた修善寺で名湯が沸き、海岸続きの土肥で温湯が沸き、、、この隣村の戸田村で温泉が沸かない事の方がおかしい!!!』と確信し、私財投げ打って温泉の採掘をしたそうですが、結果は×・・・・
見果てぬ夢で、身上潰してしまったそうです、、、、、そんな戸田の浜で昭和の終わりの頃、突如温泉が沸き出し 今では町営の共同温泉として、開放されています。

堤家は代々バクチに弱い事を、改めて思い知ります・・(剣呑!剣呑)