☆日本で暮らす?それとも中国へ帰るの!?②

(7月11日のBlogより続く)そんな次の日、久し振りにナレッジワークス経由でリクルート社の関連企業へ転職を経験した、二人の中国人小姐と食事をしました。 中国遼寧省大連市出身の“張俊”さんと“葛艶鳳”さんです。
(↓右/葛小姐、 左/張小姐  *二人は国家重点大学:大連理工大学日本語学科出身、卒業後は学んだ日本語を活かせる大連の外資系企業/コールセンター/へ就職しました)

約4年前リクルートの関連企業数社が、中国各地にて“日本採用”の契約社員(主に営業社員)の調達を計画した際、弊社が企画と採用業務を委託し、お手伝いをした経験が有ります。二人はその、“大連市選考・説明会”時に参加した応募者であり、選考の結果見事!リクルート社の求人広告販社への入社を決めた逸材です。同グループの選考・説明会での採用基準としては、“日本語での高いコミュニケーションスキル”をMUST条件に、営業社員として必要な“目標達成意欲”や“成長意欲”また、日本独特の「チームセリング」や「組織人としての役割」も重要な要員資格とする為“責任感と協調性”も大事なポイントになります(これらは、通常の日本国内での選考と全く同様に行われ、SPI‐2試験を使用してスクリーニングを実施致しました)。高校・大学と日本語を学び、卒業後も身に付けた日本語を活かせる業務に就いて来ただけあって、“日本通”であり、“很哈日”。。。日本での就職や生活は、夢(・・・当時は・・・★)と話していました。
(↓葛さんは、今現在ウェディングコンサル会社へ転職し活躍中! 日本語は下手な日本人大学生より Good!)

(↓張さんも、中国向け医薬品のリサーチ会社へ転職! 英語も駆使しながら戦力に育って行っている様子です)

夢にまで見た、日本企業へ日本採用で、、また中国でも知られる大手企業でのキャリアアップ、そしてTOKYO-CITYでの生活・・・ ・・・ 『日本に行ける!!』彼女達の来日は、本当に微笑ましいシーンの連続でした。。
そして来日後も、見るもの・聞くものが新鮮で面白おかしく・・・まぁ営業の仕事は 想像よりも、それは+それは大変な仕事でしたが、持ち前の負けず嫌いな性格も相まって、目標達成◎◎◎

・街がきれいで、緑が豊か
・京都・奈良を始め、歴史的な建造物や絵画・仏像に興味がある
・交通が便利
・秩序やルールが尊守され、規則正しい生活が営なまれている
・人が“親切”・・・・・等々、、、

彼女達も昨日の朱先生、顔女士と同様 来日後日本での生活を堪能していました。 

しかしながら、時間が経つにつれあれ程、夢を見ていた日本での生活(公私)や文化・習慣に“溜め息”が出始め、気持にも小波が立って来ている様子・・・、、、
また、来日後何度かの転職を経験し「日本企業」を通じて実感した“日本という社会”に戸惑いを覚えている様子です・・・
“・・・ホームシック!?”------ いや、そんな時期はとっくに過ぎているし、日本でも大勢の中国出身の朋友に囲まれている。。 今日はそんな話しを聞きながら、赤羽の中国飯店で「日本的中国菜」を一緒にしました。
暫く近況や、プライベートの話しで盛り上がった後、二人がポツリと言った言葉は 日本人の私にはショックな言葉でした・・・・

『日本人は、あまり情深くない・・・』

“親切にしてくれるけど、表面的・・・”“職場では仲が良さそうだけど、仕事が有っての付き合い・・・”
“会社のシステムも中国に較べれば、トレーニングやルール、指揮決裁ルート他、遥かに進んでいるけど、人に冷たいシステム・・・” すべてが表面的な付き合いで上手に成立している印象、、、等々・・・
大変ショッキングな感想が返って来ました。。

『中国の会社では、人が困っている時には心から手助けをしてあげる・・・良い悪いではなく、困っている人を黙って観て居られないから・・』      『人への情は厚くて、深い!』


彼女達二人は、近いうちに中国へ帰国し 中国で改めて就職し直す事を、今は考えているようです、、

年間70日〜80日以上を中国で仕事をする年もある筆者(堤)ですが、勿論中国企業とは仕事(=彼等から見ればゲスト)として接する事はあっても、“勤務”した経験は無い訳けで、中国企業の実情は“風聞”や“マスコミ情報”しか知らない訳けであり本当のところは分かりません・・・ しかしながら彼女達の感想には、思い当たる節や 頷きたくなるシーンを感じるのは筆者だけでしょうか、、、、
そう言えば、弊社の副総経理の周而立さんにも、
“日本人は優しいけど、表面的”  “中国人の体現している義理と人情と、違う気がする”
と言われた事が、何度か有りました。。

両国の政治や社会システム、人種や思想・文化の違い、と言ったらそれ迄であり、議論も思考もストップします。
また、大学から新社会人への一番多感な時期や、初めての会社(=組織)、職業人としての基礎や基準が形成される時期を中国で過ごしたか!?日本で過ごしたかの違い、、、と結論付ければ、確かに昨日のBlogに登場して頂いた、「朱愛民さん」「顔京来さん」と彼女等二人の日本への“入り口”は違います。特に家庭生活の基盤を日本に置きたい朱さん・顔さんと、中国に生活の基盤を求める二人に小姐とは、明らかに求めるものが違うのでしょう。。

しかしながら、どうも釈然としないのは本稿に登場する5人の中国人達が表現の違いはあっても、うっすらと共通に認識している、日本人と日本の社会が、
●システムやルールが整備され機能的(社会生活に於ける、人と人との関係性には言及していない)
●表面的な優しさの日本人
●日本人の情<中国人の情の深さ
の本質は、彼等の出生や来日経緯・時期、志向を差し引いても どうもしっくり来ません・・・、、、考えさせらます。

一方、中国への帰国を視野に入れた二人の小姐達は本当に帰国後、仕事も社会生活も上手く行くのでしょうか!?
中国を基盤とした生活に戻れるのでしょうか!?(再来日してしまう可能性は、、、、!?)
また、昨晩のお二人の中国人ゲスト(朱さん&顔さん)は、いずれ母国へ帰る事を考える事もあるのでしょうか!?
(仮に帰国する時期が到来したとして、今の中国に馴染み生活して行く事が出来るのでしょうか、、!?)
日本を生活の基盤として、どこへ向って行くのでしょうか!?
もっと言えば、中国を始め海外で生活し海外に生活基盤を置く事を選択した日本人は、異国の地をどう感じ、自分達をどう言う民族として認識し、どういうアイデンティティを持って生活を送っているのでしょうか、、、、!!??

この2日間、
★日本人の人情
★母国と“自分”と言うアイデンティティ
と言う2つのテーマが頭の中をぐるぐる回り、考えさせられる2日間でした・・・

弊社の周 而立女士が、こんな事を話してくれた事がありました。
(周さんは、コロンビア大学院卒 日本で英語教師をしていた経験も有り、1年の半分を母国で生活し残りの半分を日本や欧米で過ごします)
『私は中国人である事に誇りと国への愛情を持っています。でもこれからの若い人達には、もっと積極的に海外に出て行って欲しい、多くの国や民族の歴史・文化、習慣や思想の違いを知って欲しい。中国はまだまだ遅れているから、世界中で見聞を広めて来て欲しい・・・・・・ただし、広めた見聞や知識を必ず中国へ持って帰って来て生かして欲しい! 中国の発展と世界の一員になる為に中国へ帰ってきた欲しい。。。それが若い人の役割だし、そういった教育の機会を提供するのが、私の使命、、』

あなたは、どう考えますか!??

(↓食事の後、二人の誘いでカラオケへ! 最初は流暢な日本語でJ−POPを歌っていましたが、後半は中国の歌のメドレーで大盛り上がり!! モニターの漢語歌詞を追っ駆けていた筆者は、翌日になっても頭の中に“漢字”がぐるぐる巡ったまま、、)

(↑ちなみに二人は男朋友/恋人募集中!  この件だけは国籍不問だそうです、、 詳細弊社へお問い合わせ下さい)