★日本で暮す?それとも中国へ帰るの!?①

暑中お見舞い申し上げます
貧乏暇無し・・・、、、忙しいわりには、換金化(=儲かる)されない今日この頃・。・。・。・
今年も折り返しを迎えてしまったのですね

さて、弊社の副総経理/周 而立さんとミーティングをしている時、非常に興味深いコメントを貰いました。
それは、
@中国の大学を卒業し、社会人としてのスタートを中国国内の公司(=企業)で経験した中国人は、その後 来日し日本企業へ勤めても余り長続きせず、中国へ帰国し、中国企業へ再就職する傾向が強い
一方、
@日本へ留学し(大学・大学院)その後、社会人としてのスタートを日本国内の企業(外資系企業を含む)で経験した中国人は、引き続き日本で家庭を持ち、生活をして行く事を望む傾向が強く、永住権取得(稀ではありますが帰化を選択したり、最近では高学歴者の配偶者が日本人である場合も増えています!)を考える
と言う内容でした。

そんな中、過日 弊社の社友であり現在;某IT企業で取締役を務める“朱愛民さん”が友人と一緒に弊社を訪ねられました。
(↓右/ 朱愛民先生は、5年前に転職の相談に来られ、某オフショア企業へ入社された時からのご縁です、 左/顔京来女士は、朱さんの取引先のITコンサルタント、 とても知的で美形なエンジニアでした)

朱さんは、中国河南省出身、日本へは豊橋技術大学院へ留学の為来日されました。その後日本企業にITエンジニアとして就職、業務アプリケーションの設計・開発を経験後、ブリッジSEを経て現在はソフトウエア開発企業にて、エンジニアの特定派遣を手掛ける“経営陣”の一人です。最近はご多分に漏れず、外部環境(=景況)の変化に苦労されている様子ですが、どこか“飄々”と現状を楽しんでいるようでもあり、日本での生活を基準軸に人生を考えています(ちなみに、永住権を取得されています)。

一方の顔さんは、北京工業大学のコンピュータサイエンス学部卒、その後日本で中堅Sierへ新卒入社。業務アプリケーションの開発からスタートし、現在は某外資系デバイスメーカーのテクニカルコンサルタントを皮切りに、QAマネジャーとして、8年間の勤務経験を有するトリリンガルでも有ります。
(↓1社での勤務経験が8年間余とは、中国のご出身者としては珍しい!・・・と言えますちなみに、実力に見合った高い報酬を得られていらっしゃいます!)

顔さんも永住権を取得されており、ご主人は同じエンジニアであり良き相談役である日本人伴侶。まだお子さんが小さい様子ですが、朱さん同様、子供の教育は「日本のエリート校で!」と考えている様子です。

ナレッジ&ワークスのオフィスで、近況報告や互いの仕事の話し、今後のキャリアパスを交換した後「おやぢの原宿」新橋の焼鳥屋へLet's Go!! 生ビールで乾杯をした後、オフィスでの話しの続き・・・今後のキャリアや生活について話し合いました。  お二人に共通する事や話しとして、、
1)来日歴は10年を越えており、社会保障としては日本の保障を得ている(永住権ホルダー)
2)当然の事ながら、日本語はネイティブレベルであり、英語もビジネスレベル
3)世界共通の技術である、ITでキャリアを積んで来ている

そして、驚く事に“中国へ帰国したい!または帰国しなければならない必然性を、全く感じていない”と言う事です。。 ・・・・・・むしろ、希望を言えば 日本を生活基盤として、中国を始めとした外国(・・・中国を“外国”と同じ視界で語っていらっしゃいます!)を往復するような仕事に就きたい、とまで考えている様子でした。この傾向は、留学生の就職支援をしているナレッジ&ワークスでも頷ける現象であり、留学期間を通じて、「日本が嫌い、、!」又は「どうしても母国へ帰らなければならない事情がある・・・」と言った留学生以外で、日本での就職を希望する学生に顕著であり、近年では『生活は日本を基盤に、仕事は外資系企業で!』と、割り切る留学生が増加中です!

お二方も、私がコテコテの日本人である事に気を使ってくれてか、日本の生活の長所をたくさん挙げてくれます。

・街がきれいで、どこに行っても緑が多い事(・・・・初めて来日した中国人が驚くのは、日本のタクシーの車内の綺麗さ、、)
・秩序やマナーを尊守する意識が高い事
・社会インフラ(特に鉄道や病院)の整備が進んでいる事(便利!)
そして、役所や警官(中国で言えば、政府の役人や公安を指す)が親切で優しく、手続きも早い事 などを挙げてくれます。

・・・・しかしながら、「教育」や「仕事・会社」に関する、長所(評価)はほとんど挙げていただけず、もっと言えば“地域社会の繋がり”や“人と人との関係性”に関してのコメントは、一つも得られていない事に気が付きました・・・
(次回に続く)