☆中国ビジネス仲間と考える事(ナレッジ&ワークスの提供価値って・

先日は、お世話になっているパンアジアパートナーズ社の土屋パートナー(HR担当)と、同じくITエンジニアの採用でお世話になっている、E社の鈴木Mgrと渋谷道玄坂の“八吉”で会食。あっ!と言う間の4時間を過ごしました。
パンアジアパートナーズ社は、主にアジア(特に中国)に進出予定の日本企業に対してのコンサルテーションを生業としており、ボストンコンサルティングご出身の代表パートナーを始め金融、IT、HR、リサーチの各分野でキャリアと実績を積んで来られたパートナー陣が、東京・上海・シンガポールに拠点を構え、ハンズオン型のコンサルテーションに拘ったサービスを展開中。 そしてE社は、本ブログの7月24日(木)の“モンゴル火鍋で呑み過ぎた〜”の項にも登場された、長嶋社長率いる大規模商業施設の運営・Mgt迄をアウトソーシングで引き受けられる企業。 鈴木Mgrは社長の片腕であり、同社のグループが経営する中国上海の人才介紹諮詢公司総経理をも務める
才媛です。

(↓右手の土屋氏と左手の鈴木女史は、早稲田大学の先輩・後輩、、どちらが先輩かはご想像にお任せします)

(↓今日の魚は日本海産、焼いて喰うも良し 煮て喰うも良し 勿論刺身でも良し!調理方法は指定出来ます)

実は土屋氏と鈴木さんは、旧リクルートコスモス社で人事部で仕事をした経験が有り、土屋氏(大学生時代)の採用担当リクルーターは、鈴木さんでした!
土屋氏は、以来20年間近くを同社の人事部でキャリアを積み、採用〜育成〜制度〜代謝までの広く、深い(!?)経験と実績を有しています。 一方鈴木さんは同社を退職後、アフリカのガーナ共和国で長く生活をしたり、タイのバンコクを第2の故郷としたり、そして今は日本と上海を行ったり来たり、、フットワークも軽やかな“国際派(多分、アジア派・・)”。 これから生活の拠点を上海(浦東地区)へ移す土屋氏にとっては、頼れる“姉貴”です!
この二人、大学の先輩後輩→新卒採用時のリクルーター→会社・職場での先輩後輩と言う、或る意味“体育会”の関係が続き、互いに40歳の声を聞く(…失礼、、)今現在でも、まるで“姉と弟”のような会話(土屋氏にとっては緊張感・・・)が続き、面白いこと可笑しいこと。。。。

「土屋くん!」と呼ばれる度びに、背筋が伸びる土屋氏・・・

(↓二人とも下戸ですが、お酒の雰囲気で酔えるのは、さすが人事・採用リクルーター経験者!赤い顔をされていますが、グラスの中身はウーロン茶の“姉弟”)

学生時代の話しから、上意下達!運動部系の旧リクルートコスモス社人事部の実態(→“やって見なはれ”型の新人育成方針や、“失敗と大死一番から学べ”型の放任教育に戸惑う両氏の苦労話しは、とても面白く且つ、危ない話しの連続…)の話しは、「仕事は与えられるもの」と思っている今の新人社会人君達には、信じられない事ばかりでしょう。 
それもそのはず・・・両人が同社への入社時期は、1年違いではありますが世の中は、『リクルートコスモス株事件』『リクルート事件』の大渦中! 日本の政権を一つ吹っ飛ばし、バブル崩壊の足音も聞こえ始めた最中での入社。。。 まぁ、腹も据わりますわな!
 さてその後、お互いの近況やビジネスの話しを一通り交換し合った後、いよいよ中国ビジネスの本題へ、、!
3人の仕事上の共通項は、“人財”の外部調達(採用)と内部調達(育成)ですが、こと中国での“人財テーマ”を“育成”に絞ってブレスト、また採用と育成を受け止める“人事制度”に関して意見交換をしました。
こと、中国人の志向やマネジメント上のポイントは数多の書籍に記されており、多少デフォルメされた内容も有りますが、“日本人に会わない日はあっても、中国人に会わない日は無い”私にとっては、どれもこれも“事実”では有りますが、“実態”ではない気がしています。
せっかく、Blogと言う“勝手に言いたい事を言える場”を持っているので、この件に関しては追々触れて行きたいと思いますが、前提として改革開放政策によって急スピードで成長し、否が応でも国際化の波に晒されている彼等は、“知らない事が多い!”と言う事を、周囲は認識する必要があると思います。 思えばあの悪しき「文化大革命」が収束してからまだ、30年、、、 隣人をも信じる事が出来ず、家族と僅かな食料を分かち合い、外部とは一切遮断された世界(…実質は鎖国状態の時代が続きました)から、先富論に代表される、市場経済体制への移行→改革開放政策で、一気に“自由”と“富を得られるチャンス!”を得た訳けですから、社会も経済も、政治や文化も“矛盾”と“歪み”と“困惑”だらけなのが現状です。
「大中華思想」から、あっ!と云う間に“世界と協調する社会主義国家”に変容するには、“戸惑い”と“知らない事”が多いのは当り前です。(もともと、資本市場経済社会共産主義が共存すること自体、政府も戸惑っています)
 今晩も数多くの、中国人気質や文化・商慣習の違い、社会常識の違いを事例に話しをしましたが、だからこそ、日本企業のマネジメントや制度って、そもそも国際基準になっているんだっけ!? 日本人ってどんな社会常識を身に付けているんだっけ!? アジアの一員でもある日本人って何者!??  等々、の議論が深まった事も事実です。

 土屋氏の会社が、中国への進出を計画する日本企業に、金融・IT・HR・法務の分野でリソースを提供するのであれば、ナレッジ&ワークスはその事業計画やPJとのコアになる人財を提供する事や、育成する事が可能です。
また、現地での人財採用やトレーニングは、鈴木さんのE社現地法人が担当する能力があり、人事制度の設計は、土屋氏の得意とするところです。 
「しかし、それだけで良いのだろうか!??」「人的側面で、中国進出企業をサポートするって、本質的にはどういう事なのだろうか・・・!?」会食を終えた、帰りの電車の中で改めて考えさせられました。。。

 「中国は、廉価な労働力が魅力な世界の工場」 → 「富裕層だけでも1億人を超える、大リティルマーケット」
・・・周囲の中国への期待は変わっても、中国は“まだまだ知らない事が多い”途上の国である事を忘れてはいけない・・・
自国の価値観や慣習、常識だけ振りかざして行っても、焦るだけで成果は出せないでしょう・・・
日本国内に“営業所”でも出すかのごとく、現地法人を出してもそれは単なる“駐在事務所”、、、

「ローカルとして生きる!」と言う事を前提に考えた場合、人的側面でどんなサービス・価値を提供していくべきなのか!? また、人一人が動けば、その家族や恋人にも「生活」を含めた影響が及ぶ事をどう考えてサポートして行くべきなのか・・・“人を送り込めばよい”と言う人材ビジネスの風潮にまで、考えさせられた4時間でした。。